
現生の人々に送るサウンドスケープ
フィールドレコーディングされた音を流しながら、私たちを取り巻く外界のリズムを表現するべく、太陽惑星の公転周期に合わせてシンセサイザーを鳴らす。 編集されている自然音はモロッコ内の2 つの町、それぞれ昼と夜に録った音をコラージュし再構築がされている。1 日5 回、礼拝の呼びかけが町中から流れ、人々が挨拶を交わしながらそれぞれ中へと入っていく。
この場所に息づくコミュニティ、外から見る事ができない生活のリズム、環境音も周期的な音階も、自然からの贈り物だと考えると、この音を通して、普段忘れがちな地球や宇宙のリズムに近づけるのではないかと思えてくる。
国内レーベル「YonaYona Records」が送る「LandEscape」、2タイトル目となる「Somewhere in the Maroc」。
本タイトル、#4 はモロッコアトラス山脈麓にある、とあるリァドの中庭でフィールド録音した音を元に、#32 は標高1600m ほどの山に張り付くように旧市街が並ぶ、イスラム生活が営まれるある町の、深夜3:00 過ぎに町中にこだまするアザーンを中心に、それぞれ録音物のそれぞれに対し太陽系惑星の公転比率に合わせて編集再構築をおこなった、「リコンストラクションサウンドスケープ」です。